問題
課題文を参考にした上で、男性育休取得における課題、男性育休の取得を促すための解決策を800字程度で述べなさい。
解説
まずは設問を分析して構成の流れを考えます。
構成の型については、こちらの 【小論文書き方講座 後編】 の動画で解説しているのでご確認ください。
今回の設問を再度チェックしてみましょう。
「課題文を参考にした上で、男性育休取得における課題、男性育休の取得を促すための解決策を800字程度で述べなさい。」となっています。
となっています。
つまり問われていることは、
1、男性育休取得における課題
2、男性育休の取得を促すための解決策
です。
課題と解決策が聞かれているので、
課題(+原因) → 解決策 → 結論
という流れで構成していきます。
ポイントは、
・解決策をボリュームアップし、解決策1つ目~~~、2つ目~~~という形にする
・課題文の内容を参考にしつつ、課題(+原因)を明確化する
ということです
各ブロックはこのように構成していきます。

この構成メモに文章を肉付けした800字の模範解答例はこちらです。
模範解答例
課題文では、男性の育児休業取得率が伸びてきているものの、女性と比べると依然として取得率が低く、取得期間が短いと述べられている。要因として、男性が育休を取ろうとすると上司や同僚から制度利用を妨げられるなど、周囲の「育児=女性」といった思い込みが強く、男性育休への理解が不足していることが挙げられている。また規模の小さい企業は、大企業に比べ男性育休の取得率が低いことも指摘されている。それらを踏まえ、男性育休の取得を促進するための具体的な解決策を以下に述べる。
まず社会全体として、家事・育児は女性が担当するものだという思い込みをなくすことだ。学校教育の現場で、ジェンダー平等や家事・育児の具体的スキルについて学ぶ機会をつくる。職場でも研修等を通して、男性の育児参加・育休についての理解を促す。全年代を対象とし、育児における男女間の偏見をなくす取り組みを推進すべきだ。また男性が育休取得しやすい職場環境をつくることも重要だ。いくら職場で男性の育休についての研修を受けても、意識が変わるだけでは男性の育休推進には直結しない。そもそも上司や同僚が男性育休の取得に理解を示さない原因は、一人が抜けることで周囲に大きなしわ寄せがいく労働環境にあるケースも多いだろう。育休中の代替要員の補充や既存従業員への一時的な手当の支給など、育休を取る従業員と他の従業員に溝ができないような仕組みをつくることが鍵である。中でも中小企業では人手不足や業務の属人化により代替要員を確保しにくいことも多い。しかし、他部署や他従業員の業務を研修で互いに学んでおくなど業務の属人化を排除し、代替要員を確保しやすくする工夫はできるはずだ。
このように、育児に対する男女間の平等意識を高めつつ、各職場において従業員が長期休業を取りづらい根本的な課題を解決していくことが男性育休促進につながるだろう。
松山の一言コメント
男女間格差、ジェンダー平等についてのテーマは頻出です。日本は世界的に見ても男女間格差が大きいとされており、日本社会の抱える大きな課題だからです。(実際に、男女間格差を数値で得点化したジェンダーギャップ指数は2023年で125位※146カ国中となっています)
そしてその中でも、男性の育児参加の促進は国としての最重要テーマの一つです。ざっくり言うと、「男性がもっと育児に積極的になることで、女性がもっと働ける。そうすると男女間のキャリアや給料の差も縮まるし、人手不足の問題も解消するし、少子化の問題も、、、」といった感じで、社会的に様々なメリットがありそうというわけです。
男性育休も典型的なテーマの一つなので、国が進めている法改正や施策、企業で男性育休促進に成功している事例は最低限調べておきましょう。今回は解決策として、男性育休とか男女平等に対しての意識を高めることが大事だ→でもそれだけだと不十分→そもそも日本の労働環境に大きな問題があるのでは、という観点で論を深めていきました。「既存の解決策では不十分だ。もっとこういう(根本的な)課題があるんだ」と叫んでいる記事をぜひ探してください。あなたの論を一歩深めてくれるヒントになるはずです。








