問題
課題文を参考にした上で、あなたは「ノイズ」についてどう考えるか、あなたの体験を挙げながら600字程度で述べなさい。体験は、読書や学びに関わらないものでも構わない。
解説
まずは設問を分析して構成の流れを考えます。
構成の型については、こちらの 【小論文書き方講座 後編】 の動画で解説しているのでご確認ください。
今回の設問を再度チェックしてみましょう。
「課題文を参考にした上で、あなたは『ノイズ』についてどう考えるか、あなたの体験を挙げながら600字程度で述べなさい。」
となっています。
つまり問われていることは、
1、「ノイズ」についてどう考えるか
2、あなたの体験
です。
「ノイズ」についてどう考えるかとあなたの体験が聞かれているので、
意見論述型(※ 【小論文書き方講座 後編】 動画で解説しております)をベースにしつつ、体験をボリュームアップして書けるような構成を選択します。
課題文の要約 → 主張 → 理由(体験)→ 結論
という流れで構成していきます。
各ブロックはこのように構成していきます。

この構成メモに文章を肉付けした600字の模範解答例はこちらです。
模範解答例
課題文では、読書は自分の欲しているもの以外の余計な情報が入り込むため、「ノイズ」ととらえられているという。実務と実利一辺倒の現代において、必要な知識や情報以外は余計で無駄なものとして敬遠される。
「ノイズ」とは、本来の目的に直結しない不要に見える物事のことを指す。それでも私は、個人や集団において「ノイズ」の存在は必要であると考える。そう考えるに至った私の体験を以下に述べる。高校2年生の4月に、4~5名のグループで自主的に話し合いをする授業があった。私のグループでは、最初はなかなか意見を出す人がいなかった。そこでクラス替え直後だったこともあって、お互いのことを知ることから始めようと、毎回5分程度簡単な雑談の時間を取り入れたところ意見が飛び交うようになった。一見役に立たない無駄に思える時間だが、それによって「発言することが怖くない」という心理的な効果を生み、誰でも意見が出せる環境につながったのだろう。このように一見本来の目的には直結しない「ノイズ」とされる雑談にも大きな意義がある。
効率や実利だけを重要視し、無駄を極限まで排除する社会ではかえって目的や物事を達成する力が弱まってしまうのではないか。無駄だと思えることにこそ、物事を推進する力を含むことが往々にしてあるはずだ。
松山の一言コメント
体験や具体例を書く時に重要なのは、「自分なりの考察」です。
小論文試験では、50分~60分程度の制限時間の中で初見の課題文やテーマについて書かないといけないので、完璧な考察は必要ありません。
「自分なりに考察を深めようとする姿勢」が重要です。
今回の模範解答例では、話し合いの場における「雑談」を例に挙げながら、「ノイズ」の重要性や意義をあぶり出そうと努めました。
「(雑談は)一見役に立たない無駄に思える時間だが、それによって『発言することが怖くない』という心理的な効果を生み、誰でも意見が出せる環境につながったのだろう。」と書いたように、「雑談で話し合いが上手くいった」と書くだけではなく、その雑談にはどのような意義があったのか、自分なりの考えを深めようとした形跡を見せることが大切です。








