【小論文チャレンジ】外国人との共生社会

外国人居住者の増加と共生社会の課題

  • #大学入試
【小論文チャレンジ】外国人との共生社会

問題

日本社会において、外国人との共生を推進する上で重要なことを700字程度で書きなさい。

 

 

 

解説

まずは設問を分析して構成の流れを考えます。 
構成の型については、こちらの 【小論文書き方講座 後編】 の動画で解説しているのでご確認ください。

今回の設問を再度チェックしてみましょう。
「日本社会において、外国人との共生を推進する上で重要なことを700字程度で論じなさい。」
となっています。

つまり問われていることは、
・日本社会において外国人との共生を実現する上で重要なこと
です。

型(※ 【小論文書き方講座 後編】 動画で解説しております)をベースにしつつ、「日本社会において、外国人との共生を推進する上で重要なこと」をボリュームアップして書けるような構成を選択します。

 課題文の要約 → 主張(外国人との共生を推進する上で重要なこと)→ 理由(根拠)や具体例 → 結論 

という流れで構成していきます。

各ブロックはこのように構成していきます。

この構成メモに文章を肉付けした800字の模範解答例はこちらです。

模範解答例

 課題文では、能登半島地震のテレビの緊急放送にて「やさしい日本語」や英語での案内が流れたのは、過去の経験を生かした成果だと述べられている。日本では内なるグローバル化が進んでおり、今や多言語・多文化社会になっているという。
 日本社会において、外国人との共生を推進する上で重要なことを二点に分けて述べる。第一に、言語の壁を取り払うことだ。地震などの緊急時をはじめ、行政等の公的な発信は「やさしい日本語」や多言語での対応が進んできている。ただ民間や地域住民の間での「やさしい日本語」の認知・普及度はまだまだ低いと思われる。例えば、集合住宅でのゴミ出しルールなど日常生活におけるルールについても、「やさしい日本語」を活用し、外国人にも周知することで日本人と外国人のトラブルが減るはずだ。あわせて日本語教育の地域偏在も大きく、どの地域でも日本語教育が受けられる体制づくりも必要だ。第二に、外国人に社会的役割を持ってもらうことだ。現在、外国人は「支援される人」というレッテルを貼られることが多い。外国人に社会の担い手として、「支援する側」に回ってもらうことでより日本社会に溶け込みやすくなるのではないか。ある地域では、外国人の防災リーダーを育成するなど地域の支え手として活躍してもらおうという動きがある。そういった地域活動があれば、より日本人住民と外国人との相互理解が深まり、外国人にとって社会の中での居場所に確立にもつながる。
 外国人が日本社会で安全な生活を送れるよう、言語の面で受け入れ体制を整えるべきだ。同時に、外国人を要支援者と位置づけるだけではなく、その持てる力を発揮できるような社会環境づくりが必要だ。

松山の一言コメント

 日本における外国人居住者数が年々増えており、今後も増えることが予想されています。一方で、日本人と外国人とのトラブル、外国人への偏見や差別・就労環境の問題、外国人児童の不就学の問題...など課題は多々あります。

 今回の小論文解答例では、「隠れた課題にフォーカスする」という技を使っています。「現在〇〇は行われているけど、それだと不十分だよね」という論の進め方です。今回の場合だと、「第一に~~~」という部分で「公的な発信は『やさしい日本語』などの対応が進んでいるけど、民間や地域住民間での『やさしい日本語』の普及度はまだ低いよね」という課題にフォーカスしています。
 小論文で鋭い論を書こうと思えば、まず「課題集めから始めるべし」です。今の日本社会にどのような課題があるのか、既存の対策では解決しきれない課題はないか、そんな視点で情報を収集しましょう。「実はこんなことが課題だったんだ」といったように、まるで宝探しのような感覚で新聞やニュースをチェックしていくと、情報収集が楽しくなってきます。ぜひ日経電子版も活用していきましょう。

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