【小論文チャレンジ】科学と幸福の関係

科学の進歩をどう捉えるか

  • #大学入試
【小論文チャレンジ】科学と幸福の関係

問題

「科学は幸せを招くか」という問いに対して、あなたの考えを800字程度で論述しなさい。

 

 

 

解説

まずは設問を分析して構成の流れを考えます。 
構成の型については、こちらの 【小論文書き方講座 後編】 の動画で解説しているのでご確認ください。

今回の設問を再度チェックしてみましょう。
「『科学は幸せを招くか』という問いに対して、あなたの考えを800字程度で論述しなさい。」
となっています。

つまり問われていることは、
・科学は幸せを招くか
です。

意見論述型(※ 【小論文書き方講座 後編】 動画で解説しております)をベースに構成を考えていきます。

 課題文の要約 → 主張(科学は幸せを招くか) → 理由+具体例 → 反対意見やその限界 → 結論

という流れで構成していきます。

各ブロックはこのように構成していきます。

この構成メモに文章を肉付けした800字の模範解答例はこちらです。

模範解答例

 課題文によると、科学の進歩が経済成長や健康の増進に役立つと評価される一方、社会正義や平等の実現にはつながりにくいという意見が目立つという。科学は幸せを招くといえるのか。
 私は、科学の進歩は人々に幸せをもたらす側面があると考える。なぜなら、身体的な差異による制限や孤独の解消につながりうるからだ。例えば、難病で寝たきりの人がいたとする。従来であれば、外出をしたり多くの人とコミュニケーションを取ったりするのは難しいケースが多いだろう。難病や障害により身体が動きにくくなると、外出の機会が減る。そうすると他者との交流や社会参加ができず孤独に陥る可能性がある。しかし科学技術の進歩により、外出せずともオンラインで人とコミュニケーションを取ることが可能になった。中には、難病や障害により外出困難な人が、遠隔操作ロボットを通してカフェ店員として接客をし社会参加できる取り組みもある。つまり科学技術を活用することで、障害者と健常者のできることの差異が縮まり、孤独の解消にもつながりうるといえる。
 一方で、科学の進歩によって格差の拡大につながる側面もある。デジタル・ディバイドはその一例だ。デジタル媒体を用いた情報収集に格差が生じると、それを活用できない人のコミュニケーションを阻害し社会的孤立を促進する。社会の情報化が進めば進むほど、デジタル・ディバイドは個人の幸福度に大きく影響を及ぼすだろう。公共のWi-Fiスポットの設置や高齢者向けスマホ教室の拡充など、経済面や情報取得において不利にある立場の人を支援することが求められる。
 科学の進歩により、人々に幸せをもたらす可能性がある一方で幸せが失われる側面もある。科学技術が人々の幸せに寄与するように、社会環境や制度を改善し続ける必要がある。

松山の一言コメント

 科学の進歩に対してどう考えるか、これは小論文でどの学部・学科でも出題されやすいテーマです。具体例を含めて、科学の進歩のメリット・デメリットを必ずまとめておきましょう。

 その上で、今回の解答例ではブロックで「反対意見やその限界」について書いています。これは必ず書かないといけないわけではないのですが、「自分の主張にも課題があることは分かっていますよ」ということを示すことにつながります。科学の進歩は特に課題や限界が指摘されることが多い(指摘しやすい)テーマなので、この書き方は書きやすいです。

 また小論文で書くか否かは置いておいて、物事にはプラス面もあればマイナス面もあることが多いです。ぜひ両方の視点で世の中の流れやニュースを見ていくと、物事を多角的に見る力を養うことができます。

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