高輪高等学校授業レポート

「双方向」クイズ形式 株式への強い興味に響く授業

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高輪高等学校授業レポート

「双方向」のクイズ形式 株式への強い興味に響く授業を

大和証券グループと日本経済新聞社は2025年10月15日、東京都の高輪高等学校で出張授業を開催しました。株式などを中心に投資に強い興味を持つ生徒を想定し、授業はクイズ形式で進めました。

「物価」を身近なものから考える

 「物価上昇を続けるアメリカやイギリスと異なり、2000年からの20年で1%しか物価が上昇しなかった国はどこでしょうか?」――。講師の大和証券エクイティ営業部の森本裕貴さんの問いかけに、講堂に集まった約220人の高校1年生たちは我先にと手を挙げました。特に早かった生徒がマイクを受け取り、「日本です!」と正解を答えると、場内は「おおーーーー!」という歓声とともに大きな拍手に包まれました。

「高校生金融クイズ2025~君は何問答えられる?~」と銘打った授業は、名前の通り、次々に講師が質問を投げかけて、生徒たちに答えてもらう形式で進みます。講師を務める森本さんと柴田光浩さん(大和証券エクイティ営業部)は授業案の作成にあたり、投資への興味の高さやゲームやクイズが好きな生徒が多いという高輪高校の特徴から「双方向」かつ「生徒参加型」で展開していく内容にしました。講師陣の狙いは的中し、テンポよく投げかけられる質問には、ひっきりなしに手が挙がります。

金融クイズに全力で挑む生徒たち

 第1部の授業は「物価編」です。20年間ほとんど上がらなかった日本の物価がいま、上昇し始めています。世間ではコメの高騰などが話題になっていますが、普段スーパーなどで食料品を買う機会の少ない高校生により伝わりやすいよう、マクドナルドの商品やはがきといった身近なものの値段を例に挙げました。

近年の物価上昇ペースを押し上げている要因の一つである円相場についても授業ではしっかり説明しました。「2011年頃から貿易赤字が増えた理由は?」との問いにも、何人もの手が上がり、「東日本大震災による原子力発電所の事故で原発が止まり、エネルギー輸入が増えたため」との回答には、思いついていなかったほかの生徒たちが感心し「すごい!」と声をかける姿も見られました。

金融のプロの解説に引き込まれる会場

インフレは「いいこと」? 経済サイクルを知る

 授業の焦点は円安の進行以外の物価上昇要因に移ります。森本さんは「この4年間でカラオケやホテル、レストランの値段が大きく上がっている理由がわかる人?」と質問を投げかけました。少し頭を悩ませている生徒たちは「インバウンド(訪日外国人)の増加のせいかな?」「でもカラオケ関係なくない?」と周囲の友人たちと議論していました。

森本さんは、この3つの共通項を「サービスを提供することで対価を得ている業態で、サービスを提供するスタッフの給料、つまり人件費が費用の大半を占める業態です」と説明しました。女性や高齢者の社会進出の一巡、生産年齢人口の減少などを背景に、新たな働き手が少なくなっているため、賃金を引き上げることで必要な人材を集める構図を「インフレの経済サイクル」だと伝えました。

講師の出題に真剣な表情で答えを考える生徒たち

 物価の上昇はモノやサービスの値段が上がって手に入りにくくなる側面はあるものの、企業の利益が拡大して働き手の給料が増える。そして消費が活発となり経済が活性化することにもつながりやすい。説明を聞いた生徒たちからは「いいことじゃん!」とつぶやく様子もみられました。

第2部は「株式編」で、講師は柴田さんにバトンタッチです。休み時間を終えて戻った生徒たちに柴田さんが「こんにちは!」と挨拶すると生徒たちは生き生きと大きな声で挨拶を返しました。

最初の問題は「東京証券取引所に上場している会社の数は?」。1000社、2000社、4000社、8000社の4択です。多くの生徒が4000社と8000社で手を挙げました。柴田さんが「正解は約4000社です!」と話すと、正解した生徒たちからは「よっしゃー!!」と大きな歓喜の声が上がりました。

投資に関心を持つ生徒も多く、株式の話にも熱心に耳を傾ける

株式投資への強い興味、次々挙がる企業名

 株式編で最も難しかった問題の1つは「日本の時価総額トップ10を全部当てよう」。問題を考えた柴田さんは当初「さすがにヒントがないと難しいかな」と考えていたようですが、生徒たちからは「トヨタ!」「任天堂!」「ソニー!」と次々に企業名が挙がり、6社はノーヒントで正解が出ました。残った企業についても「金融機関です」といったヒントで3つはすぐに答えが出てきます。最後10位だけは誰も当てられず、柴田さんが「キーエンスです」と正解を伝えると、「ああ~!」と悔しそうな声が上がりました。

世界の時価総額ランキングを問われると、生徒たちからは「エヌビディア」「マイクロソフト」と海外企業の名前が出てきました。「著名な投資家の率いる投資会社」というヒントから正解の「バークシャー・ハザウェイ」とバフェット氏が率いる投資ファンドの名前が挙がると、講師の柴田さんも「よく知ってるねえ」と感心していました。株価の動きを見分けるポイントや分散投資の重要性、積み立ての効果についての説明には、生徒たちは納得したように頷き、メモを取っていました。

生徒からの質問にも、金融のプロが真摯に向き合う

 授業終了後、生徒からは「投資は怖いという感覚があったが、投機と投資は違う、長期目線でやればリスクを減らせるんだと知ってとても勉強になった。今すぐ、今日からでも投資を始めてみたいと思った」「物価上昇はいやなこと、悪いことという印象しかなかったが、経済が活性化するいい側面があると学べた」といった声が聞かれました。

物価上昇の背景やメリットを学び、長期的な視点で投資にも挑戦してみたいと語る高輪生の重松さん

 高輪高校の家庭科を担当する古根康衣先生は「普段から株式のことにとても興味があり、金融や経済の知識への向学心が強い生徒たちの興味に、より響く授業をしてもらえた」と話しました。講師の森本さんは「自分の高校生時代に比べると、生徒たちが企業名を本当にたくさん知っていて株式市場や経済への関心も高くてびっくりした」と話していました。

「クイズ形式の講義で生徒の関心を引きつけ、有意義な時間になった」と語る古根先生日本経済新聞社は、大和証券グループをはじめとしたパートナー企業とともに、「日経電子版 for Education」だからこそできる、中高生に新たな学びの機会の創出をこれからも続けていきます。

大和証券グループ

大和証券 エクイティ営業部 森本裕貴氏 柴田光浩氏

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